遊具設計技術者が厳守すべき遊具の安全面

遊具の安全面

遊具のデザインは、遊び心や冒険心といったような子供心をくすぐるようなものが好ましい。しかし、同時に子供が遊びの価値とは関係ない所で、予測できないような形で、事故を発生させる可能性もある。子供が危険をわかって遊ぶことはリスクへの挑戦であるが、設計者は予測不可能な危険性(ハザード)の除去に留意が求められる。このようなハザードの回避にはいくつかの留意点がある。

① 頭部・胴体の挟み込みについて(遊具の安全に関する規準 JPFA-S:2008より抜粋)

遊具には胴体を通り抜けさせない目的開口と通り抜けさせる開口の2種類がある。

ア)通り抜けさせない開口

  • 開口部は100mm×157mm以下とする。
  • 開口部はΦ127以下にする
  • 柵などの隙間は100mm以下とする

イ)通り抜けさせる開口

  • 開口部はΦ230以上とする。又その下に障害物など設けないこと。
② 指の挟み込みについて(遊具の安全に関する規準 JPFA-S:2008より抜粋)

Φ8mm以上φ25mm未満の穴や隙間は指が抜けなくなるので設けてはならない。
但し以下の条件のいずれか満たした場合は対象外とする。

ア)隙間の最小幅または穴の短径以下の奥行きで貫通していない場合

イ)隙間や穴で指が引っかかる位置が設置面から600mm以下の高さにある場合

ウ)挿入された指が下方向に向かって容易に抜けるように配慮されている場合

※隙間が変化する可変開口部や回転体のような隙間そのものが動く稼動開口部は高さにかかわらず指先をつぶしたり切断する危険性がないようにする。可変開口部は最小隙間寸法が25mmより大きくすること。

※チェーン及びリング・シャックルなどで生じる隙間や穴についてもφ8mm以上φ25mm未満の穴は指が抜けなくなる恐れがあるので設けないことが望ましい。ただしブランコなどの体を安定的に保持できる形状・構造のアイテムに利用されるチェーン類については対象としない。

※指が挟まって切断されるような上向きのV字型開口部を設けてはならない。

③ 足の挟みこみについて(遊具の安全に関する規準 JPFA-S:2008より抜粋)

踊り場や通路といったような歩行や走行を目的とした平坦な床面の隙間は30mmを超えてはならない。

上記の他、安全に関する基準はたくさんあるが、我々設計者は安全面に関して最新の注意を払わなければいけない。